腐っている

ノルウェーで悲惨なテロ事件がありました。
まず、犠牲者に対し、深く哀悼の意を表したいと思います。

ノルウェーというと北欧の静かな福祉の充実した優良な国家というイメージです。
税金も高いようですが、国民の一人一人の幸福度はとても高い国です。
事実国民一人あたりGDPもほぼ世界トップクラスです。

そんな国でなぜ、こんな悲惨なテロが?


日本は今、GDP総額で中国に抜かれ、世界第3位となりました。
中国は人口が10億人以上もいるのですからまぁ仕方ない、と判断しているかもしれませんが、実は日本は一人当たりGDPでは急速に衰退の道を歩んでいるのです。

先進国の中で見ても1993年の2位をピークに2001年には5位に、2004年では、12位、2007年にはシンガポールにも抜かれ23位まで下降、ついに先進国対比どころか、アジアの中でも順位をどんどん下げているのです。

すでにOECD平均よりも低くなり、日本のすぐ下には韓国、トルコ、メキシコ、スロバキアチェコポーランドハンガリーギリシャなどが並んでいます。これらのグループの中にいるのです。

今までの日本人の感覚ではこれらの国は先進国なのだろうか、という感覚だと思いますが、もうそれらの国にも抜かれようとしているのです。

参考にトップはルクセンブルグノルウェーで一人当たり1$80円で円換算しても800万から900万円の所得となります。
日本は2009年統計で一人当たり260万円ですから、もはや働いても働いても所得を得られない貧乏国ということになります。
最近は急速にその所得を落としているわけですから、最新の統計数字がでましたら、仰天すること間違いなしでしょう。
しかも日本は物価の高さではこれらの国をはるかに上回っているのですから購買力平価ではスーパー貧乏人国家ということになってしまいます。

このような国では国民のほうが先に不安を実感し、少子化に歯止めがかからないのはあたり前のことで、政府が小手先の対策などとっても大波の前の小石を投げたくらいの波の影響しかないのは誰が考えてもわかります。

もういいかげんに国民をだますのは止めてほしいです。
民主党のマニュフェストも見通しの甘いところがあったなどと今訂正されようとしています。私も最初から無理だとは感じていましたが、
出来る、やれます、と国民に幻を見せておいて、期待させておいて、後で裏切るというそういう行為は止めてほしいと思います。

もう全ての行動が腐っているのです。
残念です。