心の二次災害

東日本大震災後、現地では第二次災害が起きているようだ。


第二次災害といってもまた地震や火災、津波が起こっているわけではない。


私が何度もこのブログで述べているように、人間の心は非常にもろいものである。


心が動くから、貧困が起きる。


心が動くから、平和が乱れる。


心が動くから、他人に嫉妬する。


心が動くから、自殺もする。



逆もある。


心が動くから、自然を美しいと感じる。


心が動くから、あなたを愛せる。


心が動くから、ほしいものができる。


心が動くから、幸せを感じることができる。



さて、では現地では何が起こっているのか、


それは、復興の速さの個人差が表れ始めたのだ。


人間、災害に遭っても皆が一様に苦しんでいれば仮設住宅でも、テントでも、共同炊事、共同水場、重労働と耐えがたきにも耐えられるのである。
なぜなら皆が同じだからだ。
心の協調性が生まれるからだ。


しかし最近。仮設住宅もぽつぽつ空きはじめたという。


なぜ?



そう、震災が起こって3年近く、そろそろ経済的に成功したもの、もしくはうまく立ち回ったもの、または近親の援助が豊かなもの、と差が出てきてしまったのだ。

そのため現地では心の二次災害が起きている。


仕事が見つかるもの、見つからない者、

いい条件があっても、家族のいろいろな理由でそれらにうまくのることが出来ない者。


この格差が現地の人には耐えられないようである。



同じように苦しんで、あの時助け合ったのになぜ、私だけ、まだこんなみじめなの?


そのような感情で自殺者まで出ているようである。


世の中は平等ではありません。


その根本たる原因はこの金銭を中心とした社会システムであることはもう私のブログの読者なら解説は不要であると思います。



私たちはお金の豊かさを求めて日々活動しているのではないのです。



本当に大切なのは心の豊かさであることを今一度考え直さなければいけないのです。