アルジェリア人質事件でのお粗末な対応

アルジェリアの人質事件では残念な結果で結末を迎えた。
今回犠牲になった方々は現地で汗水流して働いていた方ばかりですので心から哀悼の意を表したいです。


さて、この事件の日本政府の対応は全く持って外交素人であった。


まず事件発生を受けて安倍首相がアルジェリア政府に人名最優先で対応してほしいと要請したようだが、弱肉強食が当たりまえのこの国際社会では、そんな発言は単なる戯言である。

作戦行動の前に事前説明がなかったなどと言っているが、そんな説明をしている暇があったら早く作戦を実行しなければいけないのは現場にいれば当然である。

つまり国際社会では一瞬の躊躇が命取りどころか、政権の転覆、果ては大規模な爆弾の炸裂、さらなる破壊行為、テロ行為につながる。

そんなお気楽なことを言える常識の日本とは異なる。

そもそも日本政府側が派遣した現地指揮官には情報が全く入らない。
情報収集能力もない。

それなのによく現地に赴くものだと感じていた。
結局政府側が発表している情報は、現地の日揮という会社通じて得たもの、もしくはイギリス、アメリカからの記者発表を聞いて流したものというお粗末な活動しかできていない。

本来の政府に期待されてることはこういう時こそ、現地駐在員、外交官の特殊活動、秘密工作、スパイ活動であるが、日本政府は、いや日本国外務省の外交とは相手政府主催のパーティーに出ることか、現地財界人のパーティーに出ることくらいしか能力がないので全く役に立たない。
愚かなのである。


米国や英国のスパイ映画のような活躍を知っている我々には彼らの活動はほんと、幼稚園児のままごとのようなものなのである。
まずその人間の甘え構造から叩き直さないといけないのである。

なぜそんなことがわかるかというと、天木直人著の本を読んでもいますが、あまり言いたくないが、私の卒業した大学のある学部では外交官養成学部のようなところが都心の一等地にあり、当時私が大学の部活動の主将を務めていたころから彼、彼女らの考えはなんとぶっ飛んでいるのだろうと感じていたからである。

そして実際に彼、彼女らの行動、いやわがままを監視するのに苦労しました。
探検部という体育会系、文科系を合わせたような危険な活動をする部なため活動を間違えると命を落としますからね。
高校時代が山岳部でかなり危険な山にも登っていましたので、その延長的活動をしたいためやっておりました。


話が横道にそれましたが、この事件を受けてやっと日本政府は外国で情報収集活動にもっと真剣にならねばまずいと考え、また新しい組織もしくは機関を作ろうとしていますが、50年遅いっていうことです。


また無駄に税金が使われないことを願います。