古い慣習を捨て新しい考え方を受け入れる

 

古い慣習は最近は次々と壊れていく。

 

例えば以前は交通信号と言ったら赤の後は青そして黄色、そしてまた赤に戻る。

どの信号も同じサイクルを繰り返していた。

しかし最近の信号はなんと違う。

赤の次に青とは限らないのだ。

赤の次に赤の点滅とかならまだ注意も働くが赤の次は左折のみとか、または直進のみで左折は出来ないとか、もちろん右折もダメ。と言うような信号が多い。

注意しないと信号無視してしまう。

赤の次に先に右折のみが出る信号もある。

青になったからと言って対向車も切れて右折しようかと思うと見えないようなところにこの交差点は常時右折禁止のマークがあったりする。

各々の交差点の交通環境によってみんな異なる時代となったのだ。

昔描いた効率良い姿が現実のものとなっているが、ぼけっとしていると交通違反してしまうのだ。

 

 

また今の世の中は人と話さない環境がとにかく出来上がっている。

以前はお問い合わせというものは電話が主流だったが今はメールかライン、チャットが主流だ。

予約に関してもネット経由がほとんどで電話によるお問い合わせ、予約は今ではないものと考えた方が良い。

つまり人と話さないのだ。複雑な要求に対して的確に答えるのは人よりコンピューターの方が正確で速いからか?

しかししばし回答が来るまで時間を要するものも多いのでこちらがイライラすることも多い。

人と話して応対するとやれ、答え方が悪いとか、間違った答えをくれたとかトラブルになるからか?

応対する人間もかなり練度を要するので企業はそこまで教育が行き届かないのであろう。

とにかくすぐ満足のいく答えを出すにはコンピュターに対応させた方が早くて確実だ。難しい質問もメール等しか受け付けないとすれば質問する方の語学力がなければ的確に質問することもできないので質問自体が減っていく。

 

 

最近のネット環境ではコンピュターの操作を質問しただけでマニュアルをちゃんと読んでくださいと答えられることも多い。

あの細かい文字のマニュアルをきちんと読まないと質問することすら失礼な世界なのだ。

 

 

若いこれからやり方を学んで修得していく世代ならば意欲を持って学習していくが、固定観念の出来上がっている年配者には辛い時代である。

以前のやり方が全く通じないからだ。

 

 

特に今回の消費税の増税でのキャッシュレス社会への対応などお年寄り世代には全くもって不可能なのである。

アンケート調査では積極的に軽減税率の内容を勉強しキャッシュレス社会を受け入れ対応していくと答えた人は年配者に限っては20%程度にしか満たないと言う結果なのである。

つまりそんな勉強をするくらいなら8%が10%になっても仕方ないと考えているのである。

 

それは決して裕福だからと言うわけではない。

難しい勉強をするくらいなら、以前の慣習を壊すくらいなら政府に搾取されても仕方ないと言うか黙って損するしかないと諦めているのだ。

一般の人々は政府の考えているほど賢くない。

よく学者とかコメンテイターがこう言う理由でこうなりましたと解説しているが一般の人々はそこまでお利口さんではない。

そう言う難しい理由こそが間違っている。

 

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とにかく格差がどんどん広がっているので一つのことをわかる人とわからない人の格差が大きくなってきている。

たった一つの小さなことがわかるかわからないかだけでものすごい格差が生まれてしまう世の中になったのだ。

 

 

分かる人はどんどんわかってどんどん先に進む。わからない人はどんどん置いていかれてしまうのだ。

頭のいい悪いだけの問題ではない。その人がそのことに真剣に考えたかまたはそうでないかで格差は生まれる。

つまり油断していたらどんどん格差はついてしまうのである。

あとで気がついて追いつこうと思ったらものすごい勉強が必要だった、また出来上がった固定観念を壊すのに大変だったと言うような事態になってしまう。

 

 

私たちが作る社会は本当に誰にも便利な世界なのか?

 

どの世代、どの環境にいる人にも優しい世界のなのか?

 

改めて考えてしまう。