ギリシャ債務問題の真実

皆さんは今回のギリシャ問題で結局ギリシャが破綻したのはギリシャ政府や国民の浪費や海外投資などの失敗と感じておられるでしょうか、


まずギリシャはもう完全に破綻しているにもかかわらず、チプラス首相が腹をくくって、「もう無理」と手を上げて、「デフォルトします。」と宣言しても、実は周りがそれを認めてくれません。
あらゆる返済条件(返済ではなく延命と言った方がいいかも)が提示され払わなくてもデフォルトが認められないのが現実なのです。


なぜならデフォルトと正式に認定されてしまったらIMFの責任やEU連合の責任、国際銀行団の責任?とどんどん飛び火して世界の指導者そのものの威信が揺らいでしまうからです。
だからギリシャはもう払わなくてもデフォルトになりません。
何もしなくても単なる支払い延滞国です。
チプラス首相の最近の強気はそれが身にしみて分かったからです。


それにギリシャが負っている公的債務は国際銀行団が不当に、また違法に複雑なデリバティブギリシャ政府に押し付けた代物であることが判明。
まさに国家レベルの詐欺で、ギリシャ国民にもそのことがばれており国民が反発するのはまさに明らかなのであります。



御存知のとおり、デリバティブではサブプライムローンなどの信用力の低い債券を証券化してさらにこれを小刻みにして混ぜ込みわからない様にして世界中にばらまき販売しました。


そのような金融手法によりギリシャにも米国や欧州のどうしようもなくなった債権などを小刻みにし立派な商品を仕立てあげギリシャに押し付けたことと想像できます。


人の好い、明るい性格のギリシャ国民にそれらを押し付け、米国や世界金融支配筋の不良債権はその持ち主が知らず知らずのうちに変わってしまったわけなのです。


実はこれらのことはベルギーに本部を置く国際団体CADTM第三世界債務帳消し委員会)の専門家らの調査でギリシャ政府がIMF,国際銀行団などから膨大な債務を押し付けられたこととなった具体的な経緯が明らかになっています。


ギリシャはこのようにしてヨーロッパの金融機関の「不良債権」をまとめて押し付けられてしまったわけです。


また不当な会計操作によりギリシャの銀行は帳簿上に数千億ユーロ規模の資産を保有しながら帳簿外にその倍の不良債権があることが判明。
一昔前の破綻した一流会計事務所アーサーアンダーセンの手法がありましたが、これらを裏から手を引いたのはゴールドマンサックスなどの金融機関などの意図的で犯罪性の高い集団の策略なのであるわけです。


さらにギリシャ国有財産は民営化で失われ外資に乗っ取られた形となってしまいました。


マスコミではギリシャ議会が緊縮財政策に歩み寄りを見せて、解決したように装っているが、つまり事情を知らない私たちから見ると、「無駄な浪費を続けて破綻したギリシャ国民はこれから緊縮を受け入れつつましく暮らします」みたいに感じ取られ、そうだ、そうだ、少しは贅沢、放漫なくらしや勤勉でない生活を改めろ、ぐらいに思わせる報道をして世間をうなずかせているが、現実は全く逆でギリシャ国民は悲惨にも米国、欧州の不良債権のゴミ捨て場となってしまったのであります。


ここまでの説明でいかに世界がだまし、詐欺、そしてゆがんでしまっているかが感じ取れるかと思います。


イギリスのMI5筋の情報ではこの不法な捜査をしたのはズバリ、ゴールドマンサックスの幹部であることを突き止めました。
当然ギリシャ国民はそんな詐欺まがいで押し付けられた借金を働いて返す必要はありません。


つまり結局はギリシャ危機とは欧米銀行団と、その下にぶら下がるワシントンD.C.の危機だったということなのであります。