失敗しました

私は失敗しない人間は大嫌いだ。


失敗してこそ人間らしいし、同情し、励まし合い、成長していける。
かくいう私も失敗ばかり、いままで何回チャンスを逃してきただろう、いくら損をしてきただろう、数えあげればきりがない。
もちろん失敗から学習はしたいが、失敗しない優等生は嫌いだ。


そして失敗した時は責任は自分で取る。仕方がない。
潔く対処するしかないのだ。
また失敗した人を必要以上に責めるのもよくないとも思う。
まわりは寛容になってその失敗を受け入れる覚悟も必要であろう。


受け入れられないから優等生は失敗を隠す。他人のせいにする。


日本では優秀という地位にある、上級公務員や大企業のトップ。
彼らは現代のこの負け国家日本を作った張本人のはずなのに、つまり失敗しまくっているのに、まず自分は責任を取らない。
何か問題が発生したら、言い訳を考える。
「想定外の問題が起きたから」、「未曽有の大惨事が起きたから」

私も借金が返せなくなったのは想定外でしたので、全部免除してください。とそれが通るなら言いたいです。


ところが我々はダメ。
彼らは良し。
逆である。


今のこの日本の経済低迷の責任のほとんどは、大企業のトップに居座る経営陣の責任だ、当人たちにいわせれば私たちも精一杯やってきたと言うだろう。
しかし失敗なのです。


だから60歳以上の重役どもは全て連帯責任でリストラされなければいけない。
いやそれだけでも不十分なので自分の全財産を返上して責任を取るべきなのである。
公務員や企業の優等生と言われるものたちが今の日本を誘導してきて、途方もない損害を与えているのである。


バブル崩壊後の日本人は「失敗は成功の母」という常識を忘れ去り、保身にのみ終始するようになった。つまり保身のために失敗が許されない社会となったのだ。
そしてトップは自分が失敗すると、想定外として、自分も責任を取るようなふりして給与を20%カットしますなどと発表するが、たいていはいつまでカットするなど記事は載せないで半年もすればもとに戻し、下手すると一か月でもとに戻す。
つまりそんなのは世間体で、実際の責任は社員をリストラし、退職させ、つまり永遠に葬り去り、あとは世間が忘れるのを待つのである。


そんな体質に若者たちや私たち、主婦までもが気が付き始めているからまた世間がすたれていく。
いつまでたっても改善されないからだ。


つまり失敗したら潔く失敗を認め、その場を去り責任の大きさにより自分の全財産も返上し、また夫婦二入で2DKのアパートからやり直しますとやれば世間も寛容になれるはずなのである。


若い人たちにはどんどん失敗してほしい。
そして学習してほしい。


そしてある程度になったら失敗の責任は自分でとらなければならない。
責任を外に押し付けるなど恥ずかしいことなのである。



自民党安倍政権に戻って、結局TPPもアメリカにうまく丸め込まれてしまった。
原発は問答無用で廃止しなければいけないのに、復活してきてしまった。
もとの木阿弥だ。
学習していない。


はたして今度は我々はこの失敗に寛容になれるのか、