もとの自民党政権に戻るのか

自民党政権に変わって一か月以上が過ぎたわけだが、現在世間は、安倍首相の圧力により、日銀を揺さぶり、EUの欧州破綻懸念国の無制限国債買取、米国のQE3にならい日銀もばんばん円をするように仕向けることによる今までの長期にわたる円高トレンドから円安トレンドへの転換を受けて、市場が好反応し株価が急上昇し、皆それに夢中になっている。


そこでここぞとばかりに、民主党の決めた原発停止スケジュールなどを白紙に戻したり、前野田首相財政再建などは全く方向を変えてしまったように思われる。


みんなこのひとときの円安期待、それにつられる株価上昇に浮かれそのことにブレーキをかける気運が下がってしまっていることを大変危惧したい。


つまりもとの自民党に戻ってしまっているような気がするのであるが、


結局景気刺激か、財政再建かは一年毎の変わる首相がそれぞれ交代でやっているような気がする。
引き締めれば、世論が大変だ、苦しいといい、次の政権は景気刺激策を出す。すると次は借金をどうするかとなって次の首相は引き締める。
その繰り返しであるからいつまでたってもこの問題は解決しない。


おまけにいつの間にか原発利権も復活させてしまった。


なにも変わっていないのである。


ワンフレーズ洗脳という短い一言で世論を誘導する手法がある。
例えば最近では小泉首相の「自民党をぶっ壊す」とメディアに向けて発言し、みんなその文句に踊った。
郵政民営化」も同じ。
その他にも「自由競争」「改革開放」「〜維新」「グローバル化」「国民主体」などワンフレーズでメディアが報道を始めたらそれに乗り遅れないようついていくのではなく、この語句の裏に隠された意図をつかみ、それに誘導されることの恐ろしさを認識しなければいけないのである。


マスメディアはその国にB層人間(知能、知識に乏しく、イベント好きでとにかく大衆に迎合することを良しとするレベルの人間)をあふれさせることがその使命でもあり、そして誘導することがその存在意義であるからこれに対抗するには正しい情報を選択し、本を読み、勉強することがなによりの手段である。
支配層からしてみれば支配される側に人間の知識が薄く、判断力もないほうが支配しやすいのである。
彼らの思うツボに成り下がることだけは是非避けたいものである。