変われなかった日本
国民の陰に隠れて「国民の生活より利権が第一」の民主党党首と「国民の生活より党利が第一」の自由民主党党首の密談により消費税増税と社会保障制度の改悪が国会を通過すべく内定した。
これで消費税増税は決まったのであり、今さら国民に真を問うて、たとえ民主党がぼろぼろに負け、国民が今の状態にノーをたたきつけても、今度はそれを廃止、延長などする法案を膨大な時間と労力をかけて作成、根回し、審議、決定しないと決まらなくなったのであります。
これはまた大変難しいのです。
つまりこれで増税が決まったに等しいのです。
私たちはいったい何をしたのでしょうか、何が出来たのでしょうか？
国民の大半がこの法案は問題ありとして、慎重になったはずなのに、結局その声はこの国の舵をとる人間には伝わらなかった。
つまりまさに密談によって決まったのだ。
日本の歴史は全く変われませんでした。
いままで何度改革、改革、変わらなければだめだ、と叫んできたのだろう、
今もって、まったく改革のかの字も変わっていないのであります。
野田総理はもはや、国民のことなど何も考えていない。
谷垣自由民主党党首も党利しか考えていない。
野田総理はこの法案を通せば自分が消費税を上げ、国民を殺したかもしれないが、国家の財布は守ったと、とにかくそれさえできれば自分は満足だと考えているのだろう。
日本を財政危機から救った総理として歴史に名を残す選択に出た。
結論から言えばこれでも、全く日本の財政を救ったことにはなっていないのだが、
よくこの法案を通さなければ、今は日本国債が買われ、円高であるが、廃案にすると日本に信用が無くなり国債は暴落し、すさまじい円安が来る。という話が流れるが、これも先日お話しした東京電力が倒産すると電気の供給が出来なくなるという考えと同じでそんなことはありえない。
日本にまだ消費税を上げる余地が残っている、という事実イコールまだ日本国債は大丈夫ということであり、今回の政治決断など全く関係ない。
それはもちろん短期的には市場の失望売りというやつがくるかもしれないが、そんなのは長続きしない。
世界の国でこの消費税増税余力があるという事実がバランスを保って希望を持たせているのであり、他に救う道がないならば、めぐりめぐってまたこの可能性を頼り、希望さえあれば、実際に上げなくても保ってしまうのである。
もちろん他に救う道があらわれれば、日本なんて関係ないとばかり、世界からそっぽを向かれるが、今は頼るものがこれしかないから、この可能性だけで十分なのである。
騒ぐ連中は早く上げて増税して国家の資金繰りを楽にしたいという、財務省の手回しの輩の思惑で、早く増税しないと日本が大変だと、いいように国民を洗脳しようとしているのである。
いったい誰が本当に国民のほうを向いて政治をしてくれるのだろう、
これらのすったもんだのおかげで本当に国民に必要な法案が現在、全く審議されていないという事実をみなさん、もっと認識してほしいです。
またオリンピックの陰に隠れてとんでもない法案が通ってしまうことを危惧しなければならないのです。
