ただちに影響の出る問題ではありません

放射能問題に関してですが、前枝野官房長官がよく言ってました。

「ただちに影響のでる問題ではありませんのでこれからよく考えて対応をきめてゆきたいと思います」

放射能問題は一過性のその時の問題ではありません。時間がたっても消えないんです。
つまり発生源がそこにある限り時間に比例して浴び続けるんです。

放射能でただちに問題の出る、症状の出る量と行ったら1000ミリシーベルトで嘔吐、悪心 10倍の10,000ミリシーベルトで死亡です。

政府は1年間にあびてもかまわない放射線量を年間20ミリシーべルトと法定上限を引き上げました。国際的基準では1年間に1ミリシーベルトが上限です。国によってはもっと低い基準を設けているところもあります。
ではなんで、基準をあげられるの?とお思いかと感じますが、今はみなさらっと聞き流しているようですが、将来ガンなどの発症問題が起きたときに、国が言い逃れをするために基準をあげているんです。
裁判で病気の発症者に対して、あなたは国の基準以下の放射線しかあびていないのですから、国に責任はありません。というためです。つまり恐ろしいのです。官僚の考えることは未来を見据えてそこまで用意周到で責任逃れで、まさに達者でありまして犯罪級のことをしているのです。おろかな国民は問題がまだ深刻になっていないので大きな問題としないんです。
私はだまされませんよ、水俣問題のように10年後、20年後とんでもないことになるのはわかっていますからね。


もし政府の定める年間20ミリシーベルトの上限を20年間あびたら累積400ミリシーベルトとなりそろそろ健康に害が出てくる人が多く現れてくるということです。

つまり1億総体調不良の人の国、ニッポンができあがるわけです。
我々は20年で考えてもよいかもしれませんが、今の子供たち、これから日本で生まれてくる子供たちはそれを60年間も浴びたら、累積1200ミリシーベルトでまず間違いなく放射線の影響がでます。
間違いなく体調不良、いやそれを通り越して原因不明の発病が起きているでしょう。

参考に日本政府の放射線に対する見解はICRP(国際放射線防護委員会)の基準を使っていますが、これに意義を唱えた科学者グループが1997年に設立したのがECRR(欧州放射線リスク委員会)です。
そのECRRの調査によりますと今回の福島原発で事故が起きなかった場合と比べますと100キロ圏内で(人口330万)今後10年間で66%ガンの発症率が上昇し10万3329人が余分にガンを発症するという報告が出ています。
同じく100〜200キロ圏内(人口780万)では12万894人、
50年間まで時間を延ばして見ますと100キロ圏内で19万1986人、100〜200キロ圏内で22万4623人がガンを発症すると報告しています。
もちろんそれ以遠でも発症するでしょうから50年間で考えますと事故がなかった場合にくらべ50万人以上がガンで苦しむということになります。

みなさん、500人じゃないんですよ、50万人ですよ、それは余計に発症する人数ですからね、
まさにとんでもない国に住んでいるわけでして、昔、ある総理が言った「美しい国ニッポン」と喜んだり希望をもったりしている場合ではないんです。

目に見えない悪魔は放たれたんです。
これから希望を語る人間はあるひとつのことに目を瞑って発言しているのです。
つまり、東電のいう想定外とおなじことです。
希望を語る人は、この放射能問題をとりあえず棚上げして、想定外にして発言していることになります。

つまり冒頭の「ただちに影響が出る問題ではありません」は時間がたてば大問題になります。というのと同じでありまして、政府が裏ではもうどうしようもないことがわかって、苦し紛れに言っているという証明となります。

ああ恐ろしい。自分でもこの事実は書いてて恐ろしいです。

識者はみな言います。
「はっきり申し上げて、日本から脱出したほうがいいでしょう、、」と