ロボット取引

今、市場での取引はコンピューターによるロボット取引です。
コンマ、ゼロ何秒、ゼロゼロ何秒というスピードで処理されます。

2010年5月6日、ニューヨークダウ平均株価が一時998ドル安という暴落に見舞われました。
午後2時半前後から約20分で600ドル強下げその後わずか10分で500ドル戻しました。
当日のチャートは検索すればすぐわかりますので調べてみてください。
報道によれば、この大暴落の原因は大口注文の誤発注ということで処理されています。ミリオンとビリオンを間違えたという内容です。しかしこれらの発注システムはヒューマンエラーが起こらないように設計されており間違えるなどということは絶対といっていいほどありえません。
これは市場に大量に売りを入れ、すぐ買い戻した場合の実験が行われたと考えるのが妥当です。

さらに驚くべき短時間の演出がなんと日本の株式取引でも行われました。2010年2月1日、富士フィルム㈱の動きを調べてみて下さい。
この日の午前11時前、富士フィルムの株価は2,814円から2,712円まで急落、そして2,750円まで戻すという激しい値動きをしたのですが、この間わずか1秒です。富士フィルムといえば日本を代表する優良銘柄。発行株式数も多くわずか1秒でこれだけの変化を興すことは通常考えられません。

つまり完全に仕組まれたプログラムで演出されたのです。暴落の実験がなされたのです。これだけの大量の売りと買いはほぼ同一主体が行っているわけですからわずか1秒で何億円という利益を作り出したことになります。

株式市場での実験はもうデータがかなり充実しました。次は債権市場で行われます。まずは発行総数が少ないヨーロッパの一国などが狙われるでしょう。
そして最後の演出は米国債か、日本国債か、ユーロ債しかありません。

米国やEUが破綻から免れる規模の金額が動くのはこの3つしかないからです。
もちろん日本の国債もいつ暴落するか、といわれ久しいですが、もう10年暴落の気配すら見えません。

最近深く研究しましたが、日本の国際は暴落しにくいんです。
国家予算、GDP比率からいっても最悪なのは日本なんですが、暴落しないんです。
日本の国債はその95%が国内で所有されているため内側からの裏切りが無い限り、売り崩すことは出来ないんです。
もちろん、暴落を始めれば、国内の金融機関や組織も損を最小限にするため損切りをはじめますが、これは日本の政府、日銀が死に者狂いで統制をかけ、監視するでしょうから、起きにくいんです。

でもやはり国債の暴落のきっかけをつくってしまうのは日本が一番ターゲットにされやすく、それをきっかけに米国債、ユーロ債が巻き込まれていくという形となるような気がします。

そして米国は、あっさりとドルを捨て、借金をちゃらにし、新しい通貨を発表するでしょう。

だから、早く貨幣経済を終焉させ、新しい価値観でこれからの世の中を迎えなければ耐えられないと伝えたいのです。