既得権益者はゼロからスタートを

東京電力のお偉いさん方々が被災地をまわって謝罪しています。

しかしいくら謝っても自分たちは既得権力のトップにいて給料をいくら半分にしたって2千万も3千万ももらっているようでは謝罪になっていません。
本当に謝罪の気持ちがあるなら、給料はゼロにするのはもちろん、自分の全財産を被災者に提供し、本人は再び2Dkの借家からスタートしなければ謝罪になっていません。

なぜなら私などはお店をやるときそうやってきたからです。
そして今回震災を契機に将来に危機を感じお店を閉店し、また一からスタートしているからです。

もちろん社長、常務といったお偉いさんだけでなく、小さなことでも決定権を持っている立場は皆同じです。全財産を提供し、給料はゼロならハッピー、むしろ月々負担すべきです。

もっと、はっきりいえば東京電力だけに責任を転嫁するのはおかしいです。その基本方針を決定し、推進してきたすべての立場の人間が謝罪すべきでそう行動をとるべきです。つまり行政側の人間も偉そうなことは言えないのです。

結局お金が絡むと誰が悪い、あいつに責任をとらせろ、という泥沼の闘いになってしまうのです。

だから価値観を変えるしかないんです。

復興に向けてこれから全力でがんばろう?
はっきり言って、そんなの納得できませんね、
復興して新しい町をつくってまたすぐ震災がきて壊れてしまったら、またがんばろうっていうんですか、

ものをただ作り直して復興なんてとんでもないですね、
今日必要なのは、そうような状態に陥っても心のバランスを保てる強靭な精神を養成することです。
そのためには世の中の仕組み、価値観が変わらなくてはなりません。

家が無くなったって、平気で他人の家で仲良く暮らせる本人、そして受け入れる側の人間、食事に困っていたら、当たり前のように一緒に食べようと食事を提供するこころ、そこには金銭の授受がないんですから、できるんです。人は自分の提供できるものを提供するのが仕事なんです。

話は変わりますが、最近リーマンショックコンフィデンシャルという本を読みました。(お金がないので図書館で予約して半年以上待ちました)2008年のリーマンショックで主役となる各々の立場がどのような行動、考えをもっていたかの現実が書かれた本です。
内容は少々難しいので、この業界にいる人か、ある程度知識があり同じ立場にいる人でないと理解できないと思いますが、やはりあの時資本主義は崩壊してしまったと考えるのが正しいでしょう、つまり今とりあえず平静を保っているのは強引な政策で強制的にその形を作っているだけで、そんな状態は長くは保たないって言うことです。
詳細はまた、この日記ですこしづつ表現していきます。