世界の米国離れ

相変わらず日本は米国一辺倒であるが世界ではもう米国離れが始まっている。


とくに米ドル離れが進んでおり、現在まだ貿易通貨額としては米ドルがトップであるものの着実にその割合は減らしてきている。
貿易の決済通貨としては既に中国元が世界第二位となっており、中国は明らかに世界の準備通貨としてのドルの基盤を取り外そうとしています。
2014年6月には中国はイギリスとも通貨スワップ協定に合意し、ポンドと元の直接取引が可能となりました。


アメリカの財務省はここでも書いてきたとおり、今まで債務上限を何度も引き上げ、借金の上塗りを重ねてきています。
それにもかかわらずアメリカ、さらにヨーロッパの中央銀行量的緩和政策を続け、天文学的な大量のドルが世界中に流されています。
通貨というものはその国の物質的価値に担保されていなければならず、無尽蔵に発行できるものではありません。
何にも担保されていない通貨は早晩、破綻します。
ですから現在債券市場、株式市場で騒がれているような価格の推移は全て砂上の楼閣、茶番の極みなのであります。


このようなことに真剣になっていること自体が間違いであり、それらの分野で仕事をしている人たちは、自らカルマの上塗りを重ねてしまっているのです。


自分は何も知らないし企画もしていないし決定もしていないというのは理由にならないようです。


例えば、動物を殺す、海洋生物を殺すと言ったことは、単に狩りや、釣りといった趣味の範囲を超え、人々の食料のためであっても、その命を奪う人と同じカルマを、それを食する人、食料となる動物や魚を育てる人、その飼料を作る人から、運ぶ人、加工する人、販売する人全てが負ってしまうのだそうです。
話が横にズレましたが、現代社会はほとんどの仕事に神から見たら美しさがなく私たちは知らない間にカルマを積み上げてしまっているのです。


さてこのように世界は今米ドル離れが急激に進んでおり、たとえばロシアでは最近のウクライナ紛争の報復もありますが、ロシア国民はアメリカに対する嫌悪感が増し、2014年3月の時点でロシアの預金者は米国の銀行から一気に132億ドルの預金を引き上げたのだそうです。これは全預金量の61%にあたりそのすさまじさがお分かり頂けると思います。


いまだにドルを預金通貨になどと平和なことを言ってマスコミもアメリカに倣えなどと国民を愚ろうし、さらにそれを疑いもしない国民であるのは日本くらいなもので、とことん世の中を知らない、危機意識の無い国なのであります。


世界は既にアメリカ外しに懸命で、いまだに米国べったりの政策をとっている日本が愚かでなりません。


かつてリビアが、自国の通貨を地域化し弱体化させようとした西側の陰謀を見抜き、強固な態度で借金奴隷制度を回避しようとしたカダフィ大佐は殺害されました。
日本では真実は報道されません。
何か悪そうな人というようなイメージで世の中良くなっているのね、などと感じている人は見事に悪の術中にはまっておりまたそのような人がほとんどですから残念でしかたありません。


私たちは現在いつドルの破綻、リセットが起こるかの危機の中におり、それは数日以内に起きてもおかしくない状況の中にいます。



覚悟を決めて毎日を自分の心の声に素直に従い生きていくしかないようです。